TCRM 子宮鏡下筋腫切除術
粘膜下筋腫は、サイズの有無に関わらず内膜面に突出した筋腫のために、月経過多のみならず妊孕性の低下につながると考えられていいる。子宮鏡下手術は、持続灌流式レゼクトスコープにCCDカメラを接続して、TVモニタを見ながら行う。灌流液によって子宮腔内に空間を作り、スコープ下に粘膜下筋腫の摘出を行う。
TCRP 子宮鏡下内膜ポリープ切除術
子宮内膜ポリープは、子宮内膜が肥厚あるいは増殖して限局的に子宮内腔に突出したものです。不正出血、月経過多、月経困難症など様々な症状を示すとともに不妊症の原因になり得ます。手術療法には子宮内腔の全面掻把である子宮内容除去術と子宮鏡下手術がある。盲目的な操作である子宮内容除去術によるポリープ除去術は、直視下手術である子宮鏡下手術に比べ除去率約50%であり、子宮鏡下手術が推奨されます。
LOD 腹腔鏡下卵巣多孔術
挙児希望のあるクロミフェン抵抗性PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に適応があります。中でも、LH高値、肥満ではない症例、骨盤病変や治療を要する症例、卵胞のモニタリングのために頻回な病院受診が困難な症例において、特に推奨されます。術後は、30~90%(平均83%)の症例で自然排卵が期待できます。
FT 卵管鏡下卵管形成術
バルーンカテーテルと卵管鏡を組み合わせた方法で、近位側の卵管病変(子宮卵管間質部完全閉塞や卵管峡部閉塞)再疎通させるが目的です。健康保険が適応されます。卵管別で通過性回復は95%以上に及ぶが、約10%は治療後に再度閉塞すると言われています。約30%に妊娠が成立するが、約1年以内の妊娠が多いとされています。